KAKACOOで焙煎してみた|1ハゼ・2ハゼの音と焙煎手順

KAKACOOで焙煎してみた|1ハゼ・2ハゼの音と焙煎手順

KAKACOO Coffee Roasterを使ったタンザニア・ケニアの焙煎記録。1ハゼ・2ハゼの音の聞き方、焙煎手順、メリット・デメリットを実体験で紹介。


「本当に”パチパチ”という音がするんだ。」初めて1ハゼを聞いた時、そう思いました。

自家焙煎の魅力のひとつはコスパの良さです。焙煎豆として購入するより生豆の方が割安で、自分で焙煎することでコーヒーにかかるコストを抑えられます。

今回はKAKACOO Coffee Roasterを実際に使用した様子を紹介しています。タンザニア・ンゴロンゴロAAとケニア・レッドマウンテンを焙煎しました。両親へのお裾分け用にシティ〜フルシティで仕上げています。焙煎を始めてみたい、KAKACOO Coffee Roasterの購入を考えているのであれば参考になると嬉しいです。

使用道具一覧と生豆の紹介

焙煎に使用した小物器具類一式

使用した道具一覧になります。

  • KAKACOO Coffee Roaster
  • 冷却器(Sandbox Smart R1付属のもの)
    ファンがついており、急速に冷却し焙煎の進行を止めてくれます。1万円前後かかりますが250g以上など焙煎する場合は、量が多く冷めにくいのであった方が楽だと思います。ない場合はステンレスバット、ステンレスメッシュトレーやザルに乗せて、ザルの中で豆をあおるようにして、チャフを飛ばしながら冷ます、または扇風機を当てるという対応になるかと思います。
  • ガスコンロ(カセットコンロで代用可)
    なければカセットコンロで代用できます。火力は弱火〜中火です。カセットコンロであれば何でもいいと思います。
  • 温度計(TANITA)
    自宅にあったTANITAの料理用のデジタル温度計を使用しています。KAKACOO Coffee Roasterに付属のアナログの温度計もあるのでそれでも良いと思います。実際の推奨の使用方法とは異なるのですが、今のところ問題なく使えています。温度は230℃ぐらいまでは計れると思います。実際は天ぷら油の温度などを測るのに使うのだと思います。焙煎豆もそこまで高い温度にはならないです。
  • 量り(TANITA)
    厳密でなくても何でも良いです。アナログでもいいと思います。
  • ザル(実家にあったもの)
    焙煎後の豆とチャフを分けるのに使います。ステンレスバット、ステンレスメッシュがあればそれで代用もできると思います。
  • 耐熱グローブ(Sandbox Smart R1付属のもの)
    焙煎機、焙煎豆が熱くなるので念の為使用しています。
  • ステンレスバット、ステンレスメッシュトレー(無印良品)
    生豆や焙煎豆を置いておくのにちょうどいいです。使いやすいです。
  • 温度計固定用のクリップアーム
    どっちもクリップアーム(ヤザワコーポレーション)を使用しています。意外と便利です。温度計を固定しておけるので両手フリーになります。火に近いほうもそれほど熱くならないぐらいの距離感なので問題なく使用しています。
  • 刷毛(Sandbox Smart R1付属のもの)
    チャフを掃除するのに便利です。
  • 生豆200〜400g
    今回は生豆本舗で購入したタンザニア・ンゴロンゴロAAとケニア・レッドマウンテンを使用しました。生豆は焙煎済みの豆と比べて割安です。焙煎すると水分が抜けて重量が約15〜20%減少するため、生豆339gを焙煎すると焙煎豆は約280〜290g程度になります。それを考慮しても、生豆から自分で焙煎した方がコスパが良いのが自家焙煎の魅力のひとつです。

生豆の重さを量る様子

焙煎の手順

①生豆をハンドピッキングして不良豆を除いて焙煎する分量を量る。ハンドピッキングに関しては別の記事で紹介します。

②KAKACOO Coffee Roasterのドラムを回転させ、火をつけて予熱する。私はSmart Sandbox R1の予熱温度が180度のことが多かったので180度ぐらいまで豆投入時の温度を上げています。

③180度になったら豆を投入する。火と回転を止めて、左手で本体の木の部分を持ち、豆投入口を上に向けて、右手でステンレスバットに入った豆を投入しています。YouTubeでは火をつけて回転させた状態で豆投入用の筒を自作して、投入している方もいらっしゃいました。

④まずは弱火で様子を見ています。「コーヒー焙煎の技術(旭屋出版MOOK)」という本を電子版でAmazonで購入し、そこに載っているプロファイルを参考にしています。豆にもよりますが、生豆投入から10分経過した時点で180度になるぐらいの火加減に調整しています。弱火から中火まではいかないぐらいの感覚です。

ガス火での焙煎アップ(炎と豆が見える)

⑤これも豆によりますが、200度前後、14分前後で1ハゼが起こります。パチッと最初に聞こえ、3回聞こえたら1ハゼとしています。その後、徐々にパチッの間隔が短くなってきて、パチパチパチパチと大きな音が聞こえてきます。

⑥1ハゼが起こってから2〜3分ぐらいで2ハゼが起こるイメージです。チリチリというか、ピチピチという1ハゼより小さな音が聞こえてきます。最初は聞き取りにくい感じもするかと思いますが、すぐに慣れてくると思います。ハゼ後は焙煎度が進みやすく火力を強くするとすぐに温度も上がりやすいので弱火に絞っています。

1ハゼ時の豆と煙の様子

補足:使用していると耐熱ガラスに焦げつきが出てきます。その場合は豆投入口からスプーンを入れて豆の状態を確認できます。ハゼ後は焙煎が進みやすくなるので焙煎終了の見極めに集中します。

スプーンで豆の状態を確認する様子

⑦狙いの焙煎度合いになったら、火と回転を止めて、すぐに冷却器に焙煎豆を移します。

⑧冷却器に移し素手で触れるぐらいになったら、ザルの中で豆をあおるようにしてチャフを飛ばしながら冷ます。チャフが舞うので私は外で行っていました。

焙煎度の選び方

私は初心者でも分かりやすかった生豆本舗の推奨焙煎度の基準で焙煎しています。以下の通りになります。

焙煎度タイミング
ライトロースト1ハゼの始まり
シナモンロースト1ハゼのピーク
ミディアムロースト1ハゼの終わり
ハイロースト1ハゼの終わりから2ハゼまでの中間
シティロースト2ハゼの始まり
フルシティロースト2ハゼのピーク
フレンチロースト2ハゼの終わり
イタリアンロースト2ハゼの終わりから炭の中

生豆本舗のホームページによると、今回使用した生豆はどちらとも推奨焙煎度はフルシティでした。ただ、私の場合は焙煎した豆を両親にお裾分けしており、両親はあまり苦味が強くない方が好みのため、シティ〜フルシティの間ぐらいで調整しました。同じ豆でも飲む人に合わせて焙煎度を変えられるのが自家焙煎の醍醐味だと思います。

KAKACOOのメリットデメリット

メリット

  • 価格が約3万円と比較的手頃
  • ドラムが電動回転するため焙煎しやすい
  • 耐熱ガラスで豆の状態を確認しやすい
  • 火力調整の自由度が高く”自分で焼く感”がある
  • 最大400g前後まで焙煎できる

デメリット

  • Sandbox Smart R1より煙・香りが出やすい
  • チャフが少し飛ぶ
  • 換気しても部屋に香りが残る
  • 使用していると耐熱ガラスに焦げ付きが出てくる
  • 電子制御タイプより再現性は低め

焙煎中に飛び散ったチャフ

耐熱ガラスへの焦げつき

冷却器への移し替え作業

冷却器とチャフの様子

焙煎後の仕上がり

豆がふっくら仕上がり、香ばしい香りがします。今回はケニアの方が香りが強かったです。ケニアは果実感のある華やかな香り、タンザニアはやや落ち着いた香りでした。換気扇・窓を開けても部屋が喫茶店のような香りになります。

まとめ

今回はKAKACOOでの私なりの焙煎の仕方を紹介しました。まだまだ手探りな感覚もありますが、生豆を選んだり、焙煎度を調整できたりと楽しみがあります。また、自分で焙煎した豆を両親に渡したり、ちょっとした時に友人などにプレゼントでき、良いことづくしです。一度焙煎を始めるとやめられなくなりました。

焙煎した豆の抽出・淹れ方については別の記事でご紹介します。

焙煎豆の重さを量る様子